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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻11号

1994年10月発行

検査法の基礎

緩衝ホルマリンの有用性

著者: 金子伸行1 岩坂茂2

所属機関: 1東京大学医学部附属病院病理部 2東京大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.855 - P.860

文献概要

サマリー
 近年,病理組織学的検索は,HE染色をはじめとする形態診断にとどまらず,免疫組織化学的検索や分子病理学的検索など多面的な検索が必要とされるようになっている.
 それらの検索を可能にするために,固定は最初の重要な過程である.今回,日常的に最もよく用いられるホルマリンを主体とした固定法について検討した.緩衝ホルマワン固定パラフィンブロックによる標本は特殊染色,免疫組織化学的染色,もどし電顕法には有用であったが,DNAの抽出においては高分子量のDNAがとれないという限界があった.今後さらに,目的に応じた改良が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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