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画像解析装置の病理組織学への応用
著者: 菅原修1
所属機関: 1三井記念病院病理科
ページ範囲:P.925 - P.925
文献購入ページに移動具体的には,顕微鏡から得られる画像を処理することによって比較的容易に計測できる指標としては,腫瘍細胞の密度,腫瘍細胞核の面積および真円度および後二者の変動係数などがある.細胞の核面積が大きいと悪性である可能性が高いと一般に考えられている.また,真円度は形がどの程度円に近いかということを数値化したもので,もし腫瘍細胞核が細長ければ,その真円度は小さくなる.一般に上皮系腫瘍では,核が丸くないほうが悪性である可能性が高いと考えられている.また,面積の変動係数が高いと,核の大小不同が大きいことになり,核の真円度の変動係数が高ければ,核に多形性がある,すなわち形のばらつきが大きいことになる.
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