icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻12号

1994年11月発行

文献概要

病気のはなし

混合性結合組織病

著者: 竹村周平1

所属機関: 1京都府立医科大学第一内科

ページ範囲:P.946 - P.950

文献購入ページに移動
サマリー
 膠原病という疾患概念は50年以上前にクレンペラーらにより提唱された.その後,これらの疾患とは異なる特徴を持つ膠原病として,Sharpらにより混合性結合組織病が報告された.全身性エリテマトーデス,強皮症あるいは多発性筋炎に認められる類似の症状,所見があり,免疫学的には抗PNP抗体を陽性とする自己免疫疾患である.
 圧倒的に女性に頻度が高く,多発性関節痛,手指の腫脹,レイノー現象などが高頻度に認められる.血清学的には抗核抗体が強陽性で,蛍光抗体間接法による染色パターンは斑紋型であり,抗nRNP抗体が陽性である.予後は一般に良好であるが,肺高血圧症,腎症を合併する場合は必ずしも良くない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?