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明日の検査技師に望む
検査医学の担い手としての臨床検査技師
著者: 濱崎直孝1
所属機関: 1九州大学医学部臨床検査医学講座
ページ範囲:P.964 - P.964
文献購入ページに移動 臨床検査医学の役割は大きく2つに大別できると考える.(1)すでに完成されている検査法を適切に運用して健康人や患者の状態を的確に把握する検査体系の確立.(2)最先端の生命科学の基礎研究を応用して,次の世代の新しい検査法の開発ならびに診断体系の確立.
このうち,(1)の範疇に入るのが,検査の方法,検査の利用のしかた,その解釈や,これらに関する医学生,技師学生,医師や技師の教育であったり,病院検査部運営に当たってのQC,QA,QMを含む広義の精度管理である.また,(2)は文字どおり“次の世代の新しい検査法の開発”である.今世紀における生命科学の発展はすばらしく,なかでも,生化学の発展と物理学を応用した医療機器の開発には目を見張るものがある.当然のことながら,その導入にわれわれは努力しなければならないし,検査医学領域にはこのような最先端の技術が少しの時間的ずれをもって入ってくることになる.
このうち,(1)の範疇に入るのが,検査の方法,検査の利用のしかた,その解釈や,これらに関する医学生,技師学生,医師や技師の教育であったり,病院検査部運営に当たってのQC,QA,QMを含む広義の精度管理である.また,(2)は文字どおり“次の世代の新しい検査法の開発”である.今世紀における生命科学の発展はすばらしく,なかでも,生化学の発展と物理学を応用した医療機器の開発には目を見張るものがある.当然のことながら,その導入にわれわれは努力しなければならないし,検査医学領域にはこのような最先端の技術が少しの時間的ずれをもって入ってくることになる.
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