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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻12号

1994年11月発行

文献概要

明日の検査技師に望む

検査医学の担い手としての臨床検査技師

著者: 濱崎直孝1

所属機関: 1九州大学医学部臨床検査医学講座

ページ範囲:P.964 - P.964

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 臨床検査医学の役割は大きく2つに大別できると考える.(1)すでに完成されている検査法を適切に運用して健康人や患者の状態を的確に把握する検査体系の確立.(2)最先端の生命科学の基礎研究を応用して,次の世代の新しい検査法の開発ならびに診断体系の確立.
 このうち,(1)の範疇に入るのが,検査の方法,検査の利用のしかた,その解釈や,これらに関する医学生,技師学生,医師や技師の教育であったり,病院検査部運営に当たってのQC,QA,QMを含む広義の精度管理である.また,(2)は文字どおり“次の世代の新しい検査法の開発”である.今世紀における生命科学の発展はすばらしく,なかでも,生化学の発展と物理学を応用した医療機器の開発には目を見張るものがある.当然のことながら,その導入にわれわれは努力しなければならないし,検査医学領域にはこのような最先端の技術が少しの時間的ずれをもって入ってくることになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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