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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻13号

1994年12月発行

文献概要

今月の表紙

子宮の高分化型腺癌細胞

著者: 都竹正文1 古田則行1 坂本穆彦2

所属機関: 1癌研究会附属病院細胞診断部 2東京大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.1053 - P.1053

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 子宮頸癌および子宮体癌取扱い規約によると,子宮頸部腺癌の組織分類は内頸部型腺癌adenocarcinoma endocervical type,類内膜腺癌endometrioid adenocarcinoma,明細胞腺癌(類中腎腺癌)clear cell adenocarcinoma(mesonephroid adenocarcinoma),腺様嚢胞癌adenoid cystic carcinomaなどが亜分類されている.その中で最も頻度の高いのが,内頸部型腺癌である.これは頸管円柱上皮に類似する細胞からなる癌である.これらはさらに,腺構造および細胞の分化程度により高分化型,中分化型および低分化型に分けられる.
 一方,子宮体部腺癌の組織分類は,内膜型腺癌adenocarcinoma endometrial type,漿液性腺癌serous adenocarcinoma,粘液性腺癌mucinous adenocarcinonma,明細胞腺癌clear cell adenocarcinoma(類中腎腺癌mesonephroid adenocarcinoma)に分類されている.体部腺癌の大部分は内膜型腺癌に属し,内膜腺(主として増殖期型または,まれに分泌期型)に類似した腺様構造を呈する.分化の程度により高分化型,中分化型および低分化型に分けられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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