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新型コレラ菌O139 Bengalとその流行
著者: 竹田美文1
所属機関: 1国立国際医療センター研究所
ページ範囲:P.1108 - P.1110
文献購入ページに移動ところが,1992年10月,インド南部のマドラスで,non-O1コレラ菌によるコレラ様下痢の大流行が発生した2).同じようなnon-O1コレラ菌による下痢の流行が,ほぼ同時にバングラデシュ南部でも確認された3).どちらの流行の原因菌も,O1血清型に属さないばかりでなく,既知のO2〜O138のどの血清型にも属さず,しかもすべてがコレラ毒素産生菌であった.Shimadaら4)は,このnon-O1菌をO139 Bengal型(ベンガル型コレラ菌)と名づけた.ベンガル型と名づけたのは,流行が発生したのがベンガル湾沿いであったためである.
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