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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻2号

1994年02月発行

文献概要

検査法の基礎

耐熱性酵素の性質と検査薬への応用

著者: 近藤仁司1

所属機関: 1ユニチカ(株)メディカル開発事業部中央研所

ページ範囲:P.111 - P.117

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サマリー
 耐熱性酵素は熱安定性や長期の保存安定性に優れている.近年,この特長を活かして多くの利用分野への耐熱性酵素の適用が検討され,そのうちの幾つかのものは実用化されるに至っている.特に,臨床検査薬などの分析用用途では,耐熱性酵素を用いて長期間安定な試薬が開発され,安定性という酵素的測定法における不安要因の1つを取り除くことができた.さらに,最近の臨床検査の現場で注目されている液状試薬にも耐熱性酵素の適用が検討され,耐熱性酵素の利用により長期間安定な液状試薬構築の可能性が高まっている.今後,耐熱性酵素の有用性は各種利用分野でますます高まってくるものと期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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