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技術講座 血液
末梢血液像検査
著者: 山口潜1
所属機関: 1大蔵省印刷局東京病院
ページ範囲:P.119 - P.124
文献購入ページに移動末梢血液検査は,臨床検査の基本的項目の1つであり,すべての検査技師はこれに習熟していなければならない.ほとんどの検査室が,現在では自動血球計数器で血球数を算定するようになり,白血球像の検査も自動化される機運にある.形態学的検査の自動化は,省力化に直結しているが,これによって誤った検査成績が報告されないよう,厳密なチェックが必要である.
血球の形態学的所見が最終診断の重要な拠点となる病気—例えば,遺伝性球形赤血球症,伝染性単核球増多症,多くの白血病など—では,検査室から1つの報告が,患者の予後と直結するほど重要である.形態学的検査は,“見落とし”のないように—例えば,マラリア原虫は,その存在だけで診断が決まる—日夜研鑽が必要と考える.
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