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マスターしよう検査技術
補体の扱いかたと補体価測定
著者: 中村史明1 山岸安子1
所属機関: 1自治医科大学附属病院臨床病理部
ページ範囲:P.149 - P.157
文献購入ページに移動 補体系は,古典的経路(classical pathway)と副経路(alternative pathway)の2つの活性経路があることが知られている.古典的経路は,抗原抗体複合物の形成が引き金となるもので,細菌の破壊にみられるように,最終的に標的細胞の細胞溶解をもたらすのに対し,副経路は多糖体などによって活性化される即時反応系であることがわかっている.
補体活性の測定には,古典的経路の活性をみるCH50と,副経路の活性をみるACH50がある.本稿では,CH50測定法について,特に日常検査法で用いられている稲井らの変法のMayerの1/2.5法と,さらに簡便な方法として最近,日常検査に用いられているワンポイント法について技術解説する1,2).
補体活性の測定には,古典的経路の活性をみるCH50と,副経路の活性をみるACH50がある.本稿では,CH50測定法について,特に日常検査法で用いられている稲井らの変法のMayerの1/2.5法と,さらに簡便な方法として最近,日常検査に用いられているワンポイント法について技術解説する1,2).
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