文献詳細
文献概要
けんさ質問箱
Q 生化学検査のデータの相違
著者: 金原清子1 中山年正1
所属機関: 1虎の門病院臨床化学検査部
ページ範囲:P.184 - P.187
文献購入ページに移動 外来の生化学検査を30分報告にするため,ヘパリン血漿による検査を検討しています.データの比較を当院のガラススピッツの血清,シリコンコート採血管(テルモ)の血清,ヘパリンNa血漿(BBL),ヘパリンLi血漿(BBL)の4種について行ったところ,膠質反応は血漿で明らかに低値でした.
ところが,ガラススピッツの血清値が他の3種の検体に比べ,LDH 5〜10%,LAP 10〜20%,Cho 5〜7%,Na,K,Cl 3〜6%高値となりました.テルモ採血管の血清およびヘパリン血漿の値はTTT,ZTTを除いて一致しました.ガラススピッツの洗剤残留によるプラスコンタミネーションをチェックするため,コントロール血清をガラススピッツとテルモ採血管に入れ,2時間後に測定しましたが,明らかな差異は認められず洗剤によるコンタミネーションはないと判断しました.また,図のように,ガラススピッツとテルモ採血管に採血し,その血清をさらにガラススピッツとテルモ採血管に分注したところ,図の①と②,③と④のデータがそれぞれ一致し,①,②のデータは③,④のものより先の項目が高いという結果になりました.
ところが,ガラススピッツの血清値が他の3種の検体に比べ,LDH 5〜10%,LAP 10〜20%,Cho 5〜7%,Na,K,Cl 3〜6%高値となりました.テルモ採血管の血清およびヘパリン血漿の値はTTT,ZTTを除いて一致しました.ガラススピッツの洗剤残留によるプラスコンタミネーションをチェックするため,コントロール血清をガラススピッツとテルモ採血管に入れ,2時間後に測定しましたが,明らかな差異は認められず洗剤によるコンタミネーションはないと判断しました.また,図のように,ガラススピッツとテルモ採血管に採血し,その血清をさらにガラススピッツとテルモ採血管に分注したところ,図の①と②,③と④のデータがそれぞれ一致し,①,②のデータは③,④のものより先の項目が高いという結果になりました.
掲載誌情報