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病気のはなし
Castleman病
著者: 堀江良一12
所属機関: 1東京大学医科学研究所病理学研究部 2東京大学医学部第一内科
ページ範囲:P.194 - P.199
文献購入ページに移動Castleman病は慢性刺激に伴う反応性のリンパ節腫大を主徴とする疾患で,腫大リンパ節が限局しているものと,系統的リンパ節腫大を伴う多中心型に分けられる.限局型の一部と多中心型の腫大リンパ節においては,形質細胞の強い増生がみられ,同時に多彩な全身症状を伴う.本症の病態は長い間不明であったが,近年,腫大リンパ節におけるインターロイキン-6(IL-6)産生亢進が密接に関与していることが報告されている.
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