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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻3号

1994年03月発行

文献概要

検査ファイル

メラニン尿

著者: 古市佳也1

所属機関: 1京都市立病院臨床検査科

ページ範囲:P.238 - P.238

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[1]メラニン尿の原因,外観,定性検査および尿沈渣
 メラニン尿は,悪性黒色腫(特に肝転移例)のとき,メラノゲンが尿中の排泄されるために起こる1)
 新鮮尿は黄褐色で清澄であるが,放置によりしだいに尿表面から黒変し,不透明化する.硝酸などの酸化剤を加えると,この反応は促進する.これは無色のメラノゲンが酸化されて,黒色のメラニンを形成するためである.しかし,排尿時にすでの黒色を呈する症例も少なくない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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