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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻4号

1994年04月発行

文献概要

病気のはなし

間質性腎炎

著者: 中山眞人1

所属機関: 1熊本大学医学部第3内科

ページ範囲:P.304 - P.309

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サマリー
 間質性腎炎とは,腎臓の糸球体疾患や血管性疾患に対峙する呼称である.間質性腎炎の分類は,糸球体腎炎のそれに比べていまだ十分に確立されているとはいえない.急性間質性腎炎は,薬剤,感染,免疫異常などにより生じるが,臨床的には薬剤によるものが頻度が高く,また問題となる.臨床像の終極像は急性腎不全であり,非乏尿性の場合も多く,発見が遅れることがあり,注意を要する.
 慢性間質性腎炎の原因は多岐にわたっており,かつ臨床症状にも乏しいため,早期発見が困難で,慢性腎不全の症状が出現して初めて気づかれる場合が多い.現在のところ積極的治療法がほとんどなく,日ごろより本疾患を念頭に置き,可及的に早期に発見するように努力することが肝要と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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