icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻4号

1994年04月発行

文献概要

検査法の基礎

尿濃縮,希釈試験

著者: 安藤明利1 渡辺由香1

所属機関: 1東京女子医科大学第四内科

ページ範囲:P.311 - P.316

文献購入ページに移動
サマリー
 動物は進化の過程で,一部は陸に上がり必ずしも常時水と接することのない環境で生命を営むこととなった.また摂取した食物の代謝産物,過剰な電解質は溶媒に溶けた溶質として尿中に排泄される必要がある.すなわち物質の出納の平衡維持に溶質とともに排泄される一定量の水が不可欠である.一方,多量の水が生体に負荷され,もし負荷量が排泄されず生体内にとどまれば,血漿浸透圧低下,細胞の膨化を経て生命を脅かす状態になりかねない.したがって尿の濃縮,希釈は生体の水出納の平衡維持に不可欠な基本的機能である.本稿では尿の濃縮,希釈機構とそれにかかわる臨床検査について解説した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?