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技術講座 生化学
血清アリルアミダーゼ活性の測定法
著者: 松本祐之1 中根清司1
所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.323 - P.330
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血清アリルアミダーゼ活性測定は,日常検査では“LAP”測定として扱われている.しかし,現在の“LAP”測定は3つの酵素(ロイシンアミノペプチダーゼ,アリルアミダーゼ,シスチルアミノペプチダーゼ)を混同して測定されている.血清アリルアミダーゼ活性は,現在の“LAP”測定試薬すべてにおいて測定可能であるが,L-ロイシンアミドを基質とする方法では,ロイシンアミノペプチダーゼとシスチルアミノペプチダーゼに対しても反応性を示す.他の合成基質を用いる方法ではロイシンアミノペプチダーゼとはまったく反応を示さないが,シスチルアミノペプチダーゼとは反応性を示し,現在アリルアミダーゼのみ特異的に測定できる方法は存在せず,混乱を招いている.
血清アリルアミダーゼ活性測定は,日常検査では“LAP”測定として扱われている.しかし,現在の“LAP”測定は3つの酵素(ロイシンアミノペプチダーゼ,アリルアミダーゼ,シスチルアミノペプチダーゼ)を混同して測定されている.血清アリルアミダーゼ活性は,現在の“LAP”測定試薬すべてにおいて測定可能であるが,L-ロイシンアミドを基質とする方法では,ロイシンアミノペプチダーゼとシスチルアミノペプチダーゼに対しても反応性を示す.他の合成基質を用いる方法ではロイシンアミノペプチダーゼとはまったく反応を示さないが,シスチルアミノペプチダーゼとは反応性を示し,現在アリルアミダーゼのみ特異的に測定できる方法は存在せず,混乱を招いている.
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