icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻4号

1994年04月発行

文献概要

技術講座 生化学

血清アリルアミダーゼ活性の測定法

著者: 松本祐之1 中根清司1

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.323 - P.330

文献購入ページに移動
サマリー
 血清アリルアミダーゼ活性測定は,日常検査では“LAP”測定として扱われている.しかし,現在の“LAP”測定は3つの酵素(ロイシンアミノペプチダーゼ,アリルアミダーゼ,シスチルアミノペプチダーゼ)を混同して測定されている.血清アリルアミダーゼ活性は,現在の“LAP”測定試薬すべてにおいて測定可能であるが,L-ロイシンアミドを基質とする方法では,ロイシンアミノペプチダーゼとシスチルアミノペプチダーゼに対しても反応性を示す.他の合成基質を用いる方法ではロイシンアミノペプチダーゼとはまったく反応を示さないが,シスチルアミノペプチダーゼとは反応性を示し,現在アリルアミダーゼのみ特異的に測定できる方法は存在せず,混乱を招いている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?