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組織のin situ hybridizationとPCR
著者: 小幡博人1
所属機関: 1東京大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.366 - P.366
文献購入ページに移動 in situ hybridization(イン・サイチュウ・ハイブリダイゼーション,以下ISH)法は,細胞・組織に存在する特定の核酸を検出する方法である.この方法は,特定の核酸がそれと相補的な塩基配列を持つ核酸(プローブという)との間に分子雑種を形成(ハイブリダイズ)する性質を利用したものである.ISH法は,ウイルス(DNAウイルスやRNAウイルス)の検出や組織内におけるメッセンジャーRNA(mRNA)の局在の証明に必須の方法であろう.免疫組織化学で,ある蛋白の局在が証明された場合,その蛋白がその細胞で作られたかどうかの判断は難しいことがある.ISH法で,その蛋白のmRNAがその細胞に局在することが証明されれば,その蛋白がそこで合成されていることになる.
一方,PCR(polymerase chain reaction)法は,合成DNAプライマーとDNAポリメラーゼを用いて,特定のDNA領域を105〜106倍に増幅する方法である.微量のサンプルから増幅されたDNAは,目的によりさらに種々の解析に用いられる.
一方,PCR(polymerase chain reaction)法は,合成DNAプライマーとDNAポリメラーゼを用いて,特定のDNA領域を105〜106倍に増幅する方法である.微量のサンプルから増幅されたDNAは,目的によりさらに種々の解析に用いられる.
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