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経皮的血液ガス分圧の測定
著者: 福永壽晴1
所属機関: 1金沢医科大学臨床病理学教室
ページ範囲:P.367 - P.368
文献購入ページに移動[1]測定原理
皮膚を42〜43℃に加温すると皮膚温の上昇を防ぐために局所の血管が拡張し血流量が増加する.この血流量の増加は毛細管血の酸素分圧の上昇と炭酸ガス分圧の低下を招き,結果として毛細管血は動脈血化する.また,皮膚温の上昇は表皮の死細胞の脂質構造を溶解することにより局所的に皮膚のガス透過性を高める.したがって,加温された皮膚表面にガスセンサー(電極)を設置し,毛細管から拡散してきたガスの分圧を計測することにより経皮的にかつ連続的に血液ガス分圧が測定できる.
皮膚を42〜43℃に加温すると皮膚温の上昇を防ぐために局所の血管が拡張し血流量が増加する.この血流量の増加は毛細管血の酸素分圧の上昇と炭酸ガス分圧の低下を招き,結果として毛細管血は動脈血化する.また,皮膚温の上昇は表皮の死細胞の脂質構造を溶解することにより局所的に皮膚のガス透過性を高める.したがって,加温された皮膚表面にガスセンサー(電極)を設置し,毛細管から拡散してきたガスの分圧を計測することにより経皮的にかつ連続的に血液ガス分圧が測定できる.
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