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AGE(advanced glycation end products)
著者: 小森広美1 梶沼宏1
所属機関: 1東邦大学医学部附属大橋病院糖尿病科
ページ範囲:P.373 - P.374
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生体では,細胞内外の種々の蛋白質,酵素などにブドウ糖が非酵素的に結合し糖化蛋白質が形成される.この現象を糖化(glycation)といい,血糖値の高低に比例して増減を示す.糖尿病の治療の血糖コントロールの指標として用いられる糖化ヘモグロビン(HbA1c,HbA1)はその1つの例である.この非酵素的な反応は総括してメイラード反応と呼ばれ,反応の段階は前期と後期とに大別される.ヘモグロビンをはじめ多くの生体蛋白質の受ける前期反応はすでに知られていたが,最近,後期反応の生成物であるadvanced glycation end products(AGE)が糖尿病合併症や老化と関連することが示唆され,注目を集めている.
生体では,細胞内外の種々の蛋白質,酵素などにブドウ糖が非酵素的に結合し糖化蛋白質が形成される.この現象を糖化(glycation)といい,血糖値の高低に比例して増減を示す.糖尿病の治療の血糖コントロールの指標として用いられる糖化ヘモグロビン(HbA1c,HbA1)はその1つの例である.この非酵素的な反応は総括してメイラード反応と呼ばれ,反応の段階は前期と後期とに大別される.ヘモグロビンをはじめ多くの生体蛋白質の受ける前期反応はすでに知られていたが,最近,後期反応の生成物であるadvanced glycation end products(AGE)が糖尿病合併症や老化と関連することが示唆され,注目を集めている.
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