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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻4号

1994年04月発行

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トピックス

筋線維芽細胞

著者: 円山英昭1

所属機関: 1高知医科大学第一病理学教室

ページ範囲:P.375 - P.376

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■筋線維芽細胞とは
 筋線維芽細胞(myofibroblast;MF)は平滑筋細胞と線維芽細胞の形態,機能を合わせ持つ間質細胞〔(平滑)筋(細胞)+線維芽細胞=筋線維芽細胞〕で,典型例は両種の細胞の中間的性状を示す(表参照).しかし,細胞のスベクトラムは平滑筋細胞に近いMFから線維芽細胞に似た特徴を呈するMFまで幅広い.二面性を持つこの細胞は,1971年,ジュネーブのGabbianiらによりラットの皮膚創傷肉芽組織で最初に観察,命名された1).以来,諸臓器の線維化巣内でも認められ,線維増生や線維化後の組織の収縮との関連2),さらに,最近では,サイトカインによる細胞の形質(phenotype)転換の一例として注目されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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