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組織性プラスミノゲンアクチベータ(t-PA)
著者: 上嶋繁1
所属機関: 1近畿大学医学部第二生理学教室
ページ範囲:P.79 - P.79
文献購入ページに移動 血液にはフィブリノゲン(fibrinogen;Fbg)をフィブリン(fibrin;Fbn)に変換して血栓を形成する凝固系と,その血栓を溶解する線溶系という生理的機構が存在する.線溶系の主役をなす蛋白質分解酵素はFbnを分解するプラスミン(plasmin;Plm)であるが,これは通常,酵素活性を持たないプラスミノゲン(plasminogen;Plg)として血液中に存在している.Plgはプラスミノゲンアクチベータ(Plg activator;PA)の作用を受けてPlmに活性化される.
PAにはFbnに親和性を持つ組織型PA(tissue-type PA;t-PA)1)などと,Fbn親和性のないウロキナーゼ型PA(urokinase-type PA;u-PA)などがある.t-PAはヒトの血管内皮細胞などから分泌されて血液中や各組織中に認められ,u-PAはヒトの尿中に存在する.
PAにはFbnに親和性を持つ組織型PA(tissue-type PA;t-PA)1)などと,Fbn親和性のないウロキナーゼ型PA(urokinase-type PA;u-PA)などがある.t-PAはヒトの血管内皮細胞などから分泌されて血液中や各組織中に認められ,u-PAはヒトの尿中に存在する.
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