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文献概要
増刊号 免疫検査実践マニュアル 各論 Ⅰ.ホルモン 1.下垂体
(2)ACTH
著者: 竹下栄子1
所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.89 - P.91
文献購入ページに移動■ACTH測定の意義
血中ACTH測定の意義は,ACTH分泌異常症の病態を鑑別することである.
初めに血中ACTHの基礎値を測定し,分泌減少の場合は刺激試験を,分泌過剰の場合には抑制試験を行って,視床下部-下垂体-副腎皮質系疾患を判別する.また異所性ACTH産生腫瘍の診断確認などにも応用される.基礎値はACTH・コルチゾールの日内変動を考慮して,一般的に早朝安静空腹時(午前8〜10時)のACTHの値である.ACTHは半減期が短いことや律動的に分泌されるため同時にコルチゾールを測定することが重要である.また外因性の糖質ステロイド剤の投与について確認が必要である.
血中ACTH測定の意義は,ACTH分泌異常症の病態を鑑別することである.
初めに血中ACTHの基礎値を測定し,分泌減少の場合は刺激試験を,分泌過剰の場合には抑制試験を行って,視床下部-下垂体-副腎皮質系疾患を判別する.また異所性ACTH産生腫瘍の診断確認などにも応用される.基礎値はACTH・コルチゾールの日内変動を考慮して,一般的に早朝安静空腹時(午前8〜10時)のACTHの値である.ACTHは半減期が短いことや律動的に分泌されるため同時にコルチゾールを測定することが重要である.また外因性の糖質ステロイド剤の投与について確認が必要である.
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