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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻5号

1994年04月発行

文献概要

増刊号 免疫検査実践マニュアル 各論 Ⅰ.ホルモン 1.下垂体

(2)ACTH

著者: 竹下栄子1

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.89 - P.91

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■ACTH測定の意義
 血中ACTH測定の意義は,ACTH分泌異常症の病態を鑑別することである.
 初めに血中ACTHの基礎値を測定し,分泌減少の場合は刺激試験を,分泌過剰の場合には抑制試験を行って,視床下部-下垂体-副腎皮質系疾患を判別する.また異所性ACTH産生腫瘍の診断確認などにも応用される.基礎値はACTH・コルチゾールの日内変動を考慮して,一般的に早朝安静空腹時(午前8〜10時)のACTHの値である.ACTHは半減期が短いことや律動的に分泌されるため同時にコルチゾールを測定することが重要である.また外因性の糖質ステロイド剤の投与について確認が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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