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増刊号 免疫検査実践マニュアル 各論 Ⅰ.ホルモン 2.甲状腺・副甲状腺
(4)TSH受容体抗体
著者: 玉置治夫1 網野信行1
所属機関: 1大阪大学医学部臨床検査診断学
ページ範囲:P.110 - P.112
文献購入ページに移動 自己免疫性甲状腺疾患の患者血中には,種々の甲状腺自己抗体が存在する1).その中でもTSH受容体抗体(TSH receptor antibody;TSH-RAb)は,バセドウ病における甲状腺中毒症および一部の甲状腺機能低下症の発症原因と考えられ,したがってその抗体の測定は日常臨床において,疾患の診断および経過観察には必要不可欠と考えられている1,2).
TSH-RAbの測定法については,従来さまざまな方法が開発されてきた(表).このうちラジオレセプターアッセイによる抗体の測定法はキット化され,現在わが国では普及して用いられている3).ここではこの測定法を中心に述べる.
TSH-RAbの測定法については,従来さまざまな方法が開発されてきた(表).このうちラジオレセプターアッセイによる抗体の測定法はキット化され,現在わが国では普及して用いられている3).ここではこの測定法を中心に述べる.
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