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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻5号

1994年04月発行

増刊号 免疫検査実践マニュアル

各論 Ⅰ.ホルモン 4.膵・消化管

(3)グルカゴン

著者: 河西浩一1 石田俊彦2

所属機関: 1香川医科大学検査部 2香川医科大学第一内科

ページ範囲:P.131 - P.133

文献概要

 膵グルカゴンは膵ランゲルハンス島のA細胞で合成され,分泌されるインスリン拮抗ホルモンであり,血糖の上昇を起こす物質であるが,生体内には種々のグルカゴン類似ペプチドが存在することが明らかにされている.グルカゴン遺伝子は第2染色体長腕に存在し,転写を受けてプレプログルカゴンが生成される.グルカゴン類似ペプチドはプレプログルカゴンからプロセッシングにより生成されてくるが,膵と腸管ではプロセッシングに違いがあり,それぞれ膵グルカゴン,腸管(エンテロ)グルカゴンと呼ばれている.腸管グルカゴンは膵グルカゴンとは異なった分子形をしており,現在では少なくともグリセンチン,オキシントモジュリン,グルカゴン(1-21)の3種のペプチドが含まれていることが明らかになってきた(図)1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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