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インターロイキン2
著者: 秋山由紀雄1
所属機関: 1味の素(株)中央研究所生物科学研究所
ページ範囲:P.139 - P.139
文献購入ページに移動 ヒトインターロイキン2(IL-2)は,抗原やマイトゲンの刺激により活性化されたT細胞の増殖因子としてマイトゲン刺激ヒト末梢血リンパ球の培養上清中に見いだされたサイトカインである.
IL-2は分子量15kdの糖蛋白であり,主に活性化されたT細胞から産生される.IL-2は標的細胞上のIL-2レセプター(IL-2R)と結合後,細胞内にシグナルを伝達し,生物活性を発現する.すなわちIL-2はT細胞の増殖や分化,癌細胞障害性T細胞誘導,ナチュラルキラー細胞活性化,リンホカイン活性化キラー細胞誘導,B細胞増殖など多様な作用を示し,細胞性および体液性の免疫応答を調節する重要な因子である.遺伝子組換え技術を用いて生産されたIL-2は腎臓癌や血管内皮細胞腫に対する制癌剤として発売されている.
IL-2は分子量15kdの糖蛋白であり,主に活性化されたT細胞から産生される.IL-2は標的細胞上のIL-2レセプター(IL-2R)と結合後,細胞内にシグナルを伝達し,生物活性を発現する.すなわちIL-2はT細胞の増殖や分化,癌細胞障害性T細胞誘導,ナチュラルキラー細胞活性化,リンホカイン活性化キラー細胞誘導,B細胞増殖など多様な作用を示し,細胞性および体液性の免疫応答を調節する重要な因子である.遺伝子組換え技術を用いて生産されたIL-2は腎臓癌や血管内皮細胞腫に対する制癌剤として発売されている.
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