文献詳細
文献概要
増刊号 免疫検査実践マニュアル 各論 Ⅰ.ホルモン 6.その他の内分泌
(1)エンケファリン
著者: 山北宜由1
所属機関: 1松波総合病院内科
ページ範囲:P.145 - P.147
文献購入ページに移動 エンケファリンは,最初に発見されたオピオイドペプチドであり,メチオニン-エンケファリン(Met-Enk)とロイシン-エンケファリン(Leu-Enk)の2種類が存在する(図).エンケファリンは前駆体プレプロエンケファリンAに由来し,多くの塩基性アミノ酸対が酵素により切断され,エンケファリンが生成される1).なお,プレプロエンケファリンBもLeu-Enk構造を持っている.エンケファリンは,生体内において副腎髄質に最も高濃度に認められる2).その他,脳内の各部や下垂体,性腺,消化管,交感神経に存在することが知られているが,血中にも存在する3).
掲載誌情報