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増刊号 免疫検査実践マニュアル 各論 Ⅱ.腫瘍マーカー
2.SCC
著者: 櫻川信男1
所属機関: 1富山医科薬科大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.156 - P.157
文献購入ページに移動■測定する目的
腫瘍細胞の分化過程で血中に放出される特異な蛋白質を抗原として免疫学的に測定し,診断,治療効果や予後判定のモニターとして用いられるようになり,腫瘍マーカーと呼ばれている.腫瘍の組織型に特異性の高いマーカーが臨床上広く用いられるようになり,扁平上皮癌(squamous cell carcinoma;SCC)の抗原として婦人科子宮頸部癌や肺癌診断に応用される.
SCCは加藤ら1,2)により子宮頸部癌の扁平上皮癌組織中より精製された分子量45,000の酸性分画(tumor antigen-4;TA-4)であり,これのモノクローナル抗体を用いて血中濃度を測定するサンドイッチRIA(SCCリアビーズキット,ダイナボット)や全自動イムノアッセイシステム(IMx,ダイナボット)が開発され,子宮頸部癌のみならず,肺癌の診断にも応用されている3〜5).
腫瘍細胞の分化過程で血中に放出される特異な蛋白質を抗原として免疫学的に測定し,診断,治療効果や予後判定のモニターとして用いられるようになり,腫瘍マーカーと呼ばれている.腫瘍の組織型に特異性の高いマーカーが臨床上広く用いられるようになり,扁平上皮癌(squamous cell carcinoma;SCC)の抗原として婦人科子宮頸部癌や肺癌診断に応用される.
SCCは加藤ら1,2)により子宮頸部癌の扁平上皮癌組織中より精製された分子量45,000の酸性分画(tumor antigen-4;TA-4)であり,これのモノクローナル抗体を用いて血中濃度を測定するサンドイッチRIA(SCCリアビーズキット,ダイナボット)や全自動イムノアッセイシステム(IMx,ダイナボット)が開発され,子宮頸部癌のみならず,肺癌の診断にも応用されている3〜5).
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