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増刊号 免疫検査実践マニュアル 各論 Ⅱ.腫瘍マーカー
5.CA 19-9,CA-50,SPan-1,エラスターゼ1,KMO1,POA
著者: 竹岡啓子1 西功1 網野信行2
所属機関: 1大阪大学医学部附属病院臨床検査部 2大阪大学医学部臨床検査診断学
ページ範囲:P.162 - P.167
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CA 19-9は,1979年Koprowskiらが,ヒト結腸直腸癌由来の培養細胞SW 1116をマウスに免疫して得たモノクローナル抗体の1つNS 19-9により認識される糖鎖抗原である1,2).
CA 19-9は当初,大腸癌の特異抗原として研究されたが3),Del Villanoらがラジオイムノアッセイ(RIA)により最も高率に検出される疾患が,膵癌であることを報告4)して以来,今日では,膵癌,胆管癌,胆嚢癌の診断および切除手術後の再発の判定,化学療法や放射線療法の効果判定に有効な腫瘍マーカーとして広く用いられている.
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