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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻5号

1994年04月発行

文献概要

増刊号 免疫検査実践マニュアル 各論 Ⅲ.血漿蛋白 1.免疫グロブリン

(1)免疫グロブリンの定量(IgG,IgA,IgM)

著者: 井本真由美1

所属機関: 1近畿大学医学部附属病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.173 - P.175

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■免疫グロブリン測定の臨床的意義
1.IgG,IgA,IgMの正常値(基準範囲)
 免疫グロブリンは加齢によって基準範囲が変化する.IgGは胎盤を通過した母体からの移行抗体によって,新生児期にはほぼ成人値に近い値を示すが,生後急速に減少し,2〜4か月で最低(成人値の1/2〜1/3)となり,以後自己産生が進み,学童期にはほぼ成人値に達する.IgAは臍帯血ではほとんど検出されないが,生後徐々に増加し,思春期までに成人値に達する.IgMも新生児期は極めて低値を示すが,生後急速に増加し,2歳ごろまでに成人値に達し,女性は男性より高値傾向にある.図に血清免疫グロブリン値の年齢別推移1)を,表1に正常値(基準範囲)2)を示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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