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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻5号

1994年04月発行

文献概要

増刊号 免疫検査実践マニュアル 各論 Ⅲ.血漿蛋白 2.急性期反応物質

(3)α1-酸性糖蛋白

著者: 大竹皓子1

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.185 - P.186

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 生体内で細菌などの感染により炎症反応が惹起されると,局所のマクロファージからサイトカインのインターロイキン1が放出され,Bリンパ球の活性化に伴う免疫反応の亢進,線維芽細胞の活性化による組織反応,肝臓での急性相反応物質(acute phase reactants;APRs)の合成亢進など一連の生体反応が誘発される.これらの中でAPRsは,急性炎症に引き続いて生じる血漿蛋白の変化であり,その血清濃度の変動は感染症などの診断と治療効果の判定に有用とされている.
 α1-AGはα1に電気移動度を持つ糖蛋白で,肝臓で合成され,分子量44,000,1分子中にヘキソースやシアル酸に富む糖鎖を41%ほど含み,等電点電気泳動で種々のバンドがみられる,不均一性がある,などの特徴がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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