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増刊号 免疫検査実践マニュアル 各論 Ⅳ.尿中微量蛋白
2.尿中マイクロアルブミン
著者: 伊瀬恵子1
所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.197 - P.198
文献購入ページに移動 糖尿病性腎症の発症は,尿中に蛋白が出現して初めて診断されることが多い.しかし,このときすでに腎臓には組織変化がみられ,未治療の場合,さらに腎不全・透析へと進行することがある.
糖尿病性腎症を早期に診断し,治療することは腎障害の進行を遅延あるいは改善するために不可欠である.この時期は,表1に示したMogensenの病期分類1)の第3期(初期腎症)に当たり尿中アルブミン排泄率は20から200μg/分へ漸増する.試験紙法で尿中の蛋白が陽性になる以前にマイクロアルブミンを測定することは,早期腎症の診断に必須な検査といえる.
糖尿病性腎症を早期に診断し,治療することは腎障害の進行を遅延あるいは改善するために不可欠である.この時期は,表1に示したMogensenの病期分類1)の第3期(初期腎症)に当たり尿中アルブミン排泄率は20から200μg/分へ漸増する.試験紙法で尿中の蛋白が陽性になる以前にマイクロアルブミンを測定することは,早期腎症の診断に必須な検査といえる.
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