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文献概要
増刊号 免疫検査実践マニュアル 各論 Ⅴ.自己免疫・アレルギー 2.アレルギー
(1)非特異的IgE
著者: 伊藤幸治1
所属機関: 1東京大学医学部物療内科
ページ範囲:P.215 - P.217
文献購入ページに移動■IgEとは
IgE骨髄腫患者の場合を除き,IgEは血清中には微量にしか存在しない免疫グロブリンであるが,末梢血好塩基球や組織の肥満細胞面に存在するIgE受容体と強く結合する性質がある.もしこの結合IgEが抗体活性を持っている場合,抗原と反応すると,これら細胞よりヒスタミン,ロイコトリエンなどの化学伝達物質が遊離され,その作用でアレルギー症状が出現する.非特異的IgEとはIgEの抗体としての力価とは無関係に蛋白質としてのIgEを指す.IgEの分子量は約200,000である.血清中の半減期は約2.5日であるが,組織の肥満細胞に固着すると比較的安定で半減期は約2週間である.56℃,30分間の加熱で組織固着性や抗IgEとの反応の大半は消失する.すなわち易熱性である.
IgE骨髄腫患者の場合を除き,IgEは血清中には微量にしか存在しない免疫グロブリンであるが,末梢血好塩基球や組織の肥満細胞面に存在するIgE受容体と強く結合する性質がある.もしこの結合IgEが抗体活性を持っている場合,抗原と反応すると,これら細胞よりヒスタミン,ロイコトリエンなどの化学伝達物質が遊離され,その作用でアレルギー症状が出現する.非特異的IgEとはIgEの抗体としての力価とは無関係に蛋白質としてのIgEを指す.IgEの分子量は約200,000である.血清中の半減期は約2.5日であるが,組織の肥満細胞に固着すると比較的安定で半減期は約2週間である.56℃,30分間の加熱で組織固着性や抗IgEとの反応の大半は消失する.すなわち易熱性である.
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