文献詳細
文献概要
話題
インターロイキン6
著者: 田賀哲也1
所属機関: 1大阪大学細胞生体工学センター免疫系形成研究分野
ページ範囲:P.220 - P.220
文献購入ページに移動IL-6の信号は,IL-6結合鎖(IL-6R)と信号伝達鎖(gp130)の二本鎖から成る複合体によって細胞内に伝達される5).IL-6R,gp130はともに血液系サイトカイン受容体ファミリーに属している6).両分子は,IL-6の存在下に初めて会合し,これが信号伝達の引き金となる.なおこの会合には両分子の細胞外領域がかかわるため,IL-6Rの膜貫通ドメインと細胞内領域を欠く可溶性IL-6RもIL-6を結合後,gp130と会合して信号を伝えることができる5).gp130は,IL-6だけでなく他のサイトカイン,例えばleukemia inhibitory factor(LIF),oncostatin M(OM),ciliary neurotrophic factor(CNTF),IL-11の信号伝達にも関与している1,7,8).
掲載誌情報