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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻5号

1994年04月発行

文献概要

増刊号 免疫検査実践マニュアル 各論 Ⅷ.感染症 1.細菌・クラミジア感染症の免疫検査

(5)スピロヘータ感染症

著者: 川端眞人1

所属機関: 1神戸大学医学部国際交流センター

ページ範囲:P.275 - P.278

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 ラセン状菌であるトレポネーマ,レプトスピラ,ボレリア属の細菌をスピロヘータと総称する.わが国では,スピロヘータ病原体で問題となる感染症は梅毒(トレポネーマ),ワイル病(レプトスピラ),ライム病(ボレリア)の3疾患である.いずれも全身性の感染症で多彩な病像を呈し,それぞれ臨床経過に特色があり,臨床所見から診断される.しかし,臨床所見に乏しい不顕性(潜伏)感染例や,非典型的な臨床経過の症例もあり,診断が困難となる例が多い.臨床検査では直接病原体スピロヘータを証明することは難しく,手技も煩雑であるため,補助診断として免疫血清反応が広く応用される.また,いずれも病期によって病原体が血中に出現し,ことに梅毒では経胎盤感染を生じたり,輸血を介した感染の原因となるため,スクリーニングとして血清診断が活用される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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