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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻5号

1994年04月発行

文献概要

増刊号 免疫検査実践マニュアル 各論 Ⅷ.感染症 2.リケッチア感染症の免疫検査

リケッチア感染症の免疫検査

著者: 海保郁男1 時枝正吉1

所属機関: 1千葉県衛生研究所

ページ範囲:P.279 - P.281

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■リケッチア症とは
 現在,リケッチア属疾病群は3群に大別されている(表),このうち,日本で今なお年間1,000人近い患者発生のある疾病は,Rickettsia tsutsugamushiによるつつが虫病である.
 昭和初期の患者発生報告は秋田県の雄物川,山形県の最上川,新潟県の阿賀野川,信濃川などの大河川流域に限局した地方病であり,致命率は40%を超えていた.これら地域のつつが虫病は,アカツツガムシ(Leptotrombidium akamushi)と呼ばれるダニが媒介し,古典型と呼ばれ,初夏から秋にかけて発生した.しかし,古典型の発生は現在ほとんどみられない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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