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増刊号 免疫検査実践マニュアル 各論 Ⅷ.感染症 2.リケッチア感染症の免疫検査
リケッチア感染症の免疫検査
著者: 海保郁男1 時枝正吉1
所属機関: 1千葉県衛生研究所
ページ範囲:P.279 - P.281
文献購入ページに移動■リケッチア症とは
現在,リケッチア属疾病群は3群に大別されている(表),このうち,日本で今なお年間1,000人近い患者発生のある疾病は,Rickettsia tsutsugamushiによるつつが虫病である.
昭和初期の患者発生報告は秋田県の雄物川,山形県の最上川,新潟県の阿賀野川,信濃川などの大河川流域に限局した地方病であり,致命率は40%を超えていた.これら地域のつつが虫病は,アカツツガムシ(Leptotrombidium akamushi)と呼ばれるダニが媒介し,古典型と呼ばれ,初夏から秋にかけて発生した.しかし,古典型の発生は現在ほとんどみられない.
現在,リケッチア属疾病群は3群に大別されている(表),このうち,日本で今なお年間1,000人近い患者発生のある疾病は,Rickettsia tsutsugamushiによるつつが虫病である.
昭和初期の患者発生報告は秋田県の雄物川,山形県の最上川,新潟県の阿賀野川,信濃川などの大河川流域に限局した地方病であり,致命率は40%を超えていた.これら地域のつつが虫病は,アカツツガムシ(Leptotrombidium akamushi)と呼ばれるダニが媒介し,古典型と呼ばれ,初夏から秋にかけて発生した.しかし,古典型の発生は現在ほとんどみられない.
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