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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻5号

1994年04月発行

文献概要

増刊号 免疫検査実践マニュアル 各論 Ⅷ.感染症 3.ウイルス感染症の免疫検査

(7)ウイルス性急性胃腸炎

著者: 今村宜寛1 新宮正久1

所属機関: 1久留米大学医学部ウイルス学講座

ページ範囲:P.304 - P.307

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 ウイルス性急性胃腸炎(下痢症)は日常しばしば遭遇するありふれた疾患である.頻回の下痢,嘔吐および発熱をきたし,乳幼児においては脱水症の合併によって入院を要することもあり小児科領域では重要である.現在,下痢症の起因ウイルス1〜3)として特に検出頻度が高いのは毎年,冬期(11〜3月)に多発するロタウイルス(human rotavirus;HRV)および年間を通じて検出される腸管アデノウイルスである.しかし,これとは別に表1に示したようにSRV(small round virus)と総称される小型球形ウイルスも関与していることもある.
 近年,免疫学的検査法の開発4〜6)により抗原の証明が以前に比べ容易になり,専門機関以外の一般の診療所においてもスクリーニングが行えるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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