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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻5号

1994年04月発行

文献概要

増刊号 免疫検査実践マニュアル 各論 XI.細胞免疫

1.T・B細胞サブセット,血球表面マーカー

著者: 杉田完爾1 中澤眞平1

所属機関: 1山梨医科大学小児科

ページ範囲:P.352 - P.354

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■血球表面マーカーの検出法
 血球膜表面にある抗原が存在するかどうかを決定するためには,その抗原に特異的に反応する抗体(ポリクローナル抗体あるいはモノクローナル抗体)が用いられる.抗体を蛍光色素で標識したり(蛍光抗体法),酵素で標識したり(酵素抗体法),赤血球で標識したり(免疫ロゼット法)することによって,抗原に結合した抗体を検出する.抗原を認識する抗体(第一抗体)を標識する場合(直接法)と,第一抗体に対する第二抗体(例えば第一抗体がマウスの場合はマウス免疫グロブリンに対する異種抗血清である家兎抗マウス抗体など)を標識する場合(間接法)がある.各方法には長所と短所があるが,血球膜抗原の検出法として最も広く用いられている方法は,モノクローナル抗体を用いた直接あるいは間接蛍光抗体法で,フローサイトメーターを用いて蛍光陽性細胞を検出し,カウントする.異なる抗体を異なる蛍光色素で標識すれば,同一細胞表面に存在する2種あるいは3種の抗原を同時に検出することもできる(ダブルあるいはトリプル染色法).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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