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人工担体
著者: 三谷勝男1
所属機関: 1徳山曹達(株)診断システム部
ページ範囲:P.357 - P.357
文献購入ページに移動 人工担体は,免疫活性物質の固定化担体・細胞の標識剤・細胞分離担体・クロマト用担体などの広範囲な医学的応用が実現しているが,臨床検査分野では主に免疫学的凝集反応と固相法標識免疫測定に利用されている.いずれも免疫活性物質の固定化担体として利用されるものであり,材料開発の設計思想は大きく異なるものではない.
担体凝集反応の発展は,素材としての担体粒子の開発と重要なかかわりがある.免疫活性物質の固定化効率が高く,かつ分散安定性の優れた担体が望ましい.当初,免疫活性物質を吸着固定化する疎水性の粒子径が0.1〜1μmのポリスチレンラテックスがスライドテスト用に利用されていたが,ラテックスの合成技術の進歩により粒度分布のそろった安定なラテックス粒子が得られ,粒子凝集反応の結果を濁度の変化量として分光学的に定量化されるようになった.
担体凝集反応の発展は,素材としての担体粒子の開発と重要なかかわりがある.免疫活性物質の固定化効率が高く,かつ分散安定性の優れた担体が望ましい.当初,免疫活性物質を吸着固定化する疎水性の粒子径が0.1〜1μmのポリスチレンラテックスがスライドテスト用に利用されていたが,ラテックスの合成技術の進歩により粒度分布のそろった安定なラテックス粒子が得られ,粒子凝集反応の結果を濁度の変化量として分光学的に定量化されるようになった.
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