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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻5号

1994年04月発行

文献概要

増刊号 免疫検査実践マニュアル 各論 XI.細胞免疫

5.サイトカイン

著者: 笠原忠1

所属機関: 1自治医科大学医動物学

ページ範囲:P.365 - P.367

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■サイトカインとは
 サイトカインとはリンパ球や単球・マクロファージ(Mφ)が産生する蛋白質で,種々の細胞に対し増殖・分化作用を示す因子の総称である.サイトカインはリンパ球や単球だけでなく,血管内皮細胞や上皮性細胞,線維芽細胞などからも産生される.主なサイトカインを表に示した.代表的なサイトカインであるインターロイキン(IL)にはIL-1〜IL-13まであり,多くはTリンパ球が産生する因子であるが,単球・Mφから産生されるものもある(IL-1α/β,IL-6,IL-8など).ILは蛋白質として精製され,遺伝子がクローニングされた順に番号が付けられてきたため,その活性や機能とは直接関係がない.したがって初心者にとってIL-1,IL-2,IL-3,……などの性質と機能を理解することは容易でないであろう.この点コロニー刺激因子(CSF)やインターフェロン(IFN)あるいは腫瘍壊死因子(TNF)のような因子のほうが,その名称の意味から機能が理解しやすいかもしれない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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