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細胞接着因子と疾患
著者: 中嶋千晶1
所属機関: 1大阪市立大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.398 - P.398
文献購入ページに移動まず,免疫系に対する作用としては,臓器移植の拒絶反応にかかわっており,細胞接着因子に対する抗体の投与により免疫学的寛容が誘導され,移植片の生着の延長が認められているほか,自己免疫疾患での関与も認められている.さらに,白血球の血管内皮細胞への接着,ローリング現象に関与することから,リンパ性白血病や悪性リンパ腫とのかかわりや粥状動脈硬化における役割が注目されており,心筋虚血再灌流障害が抗接着因子抗体によって抑制されることが報告されている.
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