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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻6号

1994年05月発行

文献概要

病気のはなし

膵炎

著者: 西野隆義1 神津忠彦1

所属機関: 1東京女子医科大学附属消化器病センター消化器内科

ページ範囲:P.386 - P.391

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はじめに
 近年のアルコール摂取の増加と診断学の進歩により,膵炎と診断される患者は,わが国でも増加しつつある.膵炎は活性化された膵酵素による自己消化をその本態とし,急性膵炎と慢性膵炎に大別される.急性膵炎では,原因が解除されると炎症はしだいに消退し原則として臨床的,形態学的および機能的に正常化する.一方,慢性膵炎では炎症は一時寛解することはあっても完全には消退せず,形態学的・機能的に不可逆的変化が残存あるいは進行する.
 本稿ではまず,膵臓の構造と働きについて述べ,急性膵炎および慢性膵炎について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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