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文献概要
病気のはなし
膵炎
著者: 西野隆義1 神津忠彦1
所属機関: 1東京女子医科大学附属消化器病センター消化器内科
ページ範囲:P.386 - P.391
文献購入ページに移動はじめに
近年のアルコール摂取の増加と診断学の進歩により,膵炎と診断される患者は,わが国でも増加しつつある.膵炎は活性化された膵酵素による自己消化をその本態とし,急性膵炎と慢性膵炎に大別される.急性膵炎では,原因が解除されると炎症はしだいに消退し原則として臨床的,形態学的および機能的に正常化する.一方,慢性膵炎では炎症は一時寛解することはあっても完全には消退せず,形態学的・機能的に不可逆的変化が残存あるいは進行する.
本稿ではまず,膵臓の構造と働きについて述べ,急性膵炎および慢性膵炎について概説する.
近年のアルコール摂取の増加と診断学の進歩により,膵炎と診断される患者は,わが国でも増加しつつある.膵炎は活性化された膵酵素による自己消化をその本態とし,急性膵炎と慢性膵炎に大別される.急性膵炎では,原因が解除されると炎症はしだいに消退し原則として臨床的,形態学的および機能的に正常化する.一方,慢性膵炎では炎症は一時寛解することはあっても完全には消退せず,形態学的・機能的に不可逆的変化が残存あるいは進行する.
本稿ではまず,膵臓の構造と働きについて述べ,急性膵炎および慢性膵炎について概説する.
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