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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻6号

1994年05月発行

文献概要

技術講座 生化学

ポルフィリンの検査法

著者: 近藤雅雄1

所属機関: 1国立公衆衛生院栄養生化学部

ページ範囲:P.411 - P.418

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サマリー
 ポルフイリンの検査は稀疾患とされている遺伝性ポルフィリン症の確定診断や鉛作業者の職業病検診に不可欠であるが,その方法はいまだに実用的でない有機溶媒抽出法が主流である.これら古典的なポルフィリン検査法はポルフィリン症診断を停滞させている原因となっているが,スクリーニングテストを目的とした簡便法はいまだに有用である.
 近年の高速液体クロマトグラフィー法(HPLC)の急速な進歩,普及によりポルフィリン検査も大きく変容した.HPLC法は臨床材料からのポルフィリン分析には最も優れた,理想的な方法であり,カラムと蛍光検出器があればHPLCの機種を問わずポルフィリン測定が可能である.ここでは,HPLCの自動分析法を中心に解説した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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