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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻6号

1994年05月発行

文献概要

わかりやすい学会スライドの作りかた 各論・4

生理

著者: 石出信正1

所属機関: 1東北大学医学部第一内科

ページ範囲:P.434 - P.435

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1.文字からの“解放”
 数年前,国際協力事業団の派遣員として中国に医学教育の近代化のお手伝いに出かけたことがある.通常の講義では日本と異なりスライドを使うことは少ない.スライド作成の設備は一応調っているが,コストが高く気楽にスライドを作るわけにはいかないようである.滞在中,たまたま博士号の資格審査に出席する機会が与えられた.発表者はスライドを用いて研究発表を行うのだが,スライドは図よりも文字が中心である.極端な発表例では,スライドの上端から下端までびっしり文字(もちろん漢字)が並び,発表者はそれを順に読み上げるのである.
 私が在米中,学会発表の予行のとき,いつものように開始後すぐに“スライドお願いします”と(もちろん英語で),始めると私のボスが,それはダメだと言う.こちらが怪訝な顔をしていると,“初めは明りをつけたままで,あなたの顔を見せ,これから何を話したいのか聴衆に語りかけなさい”と言う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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