icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻6号

1994年05月発行

文献概要

生体のメカニズム 遺伝子の異常・5

遺伝子病と遺伝する疾患

著者: 孫田信一1

所属機関: 1愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所遺伝学部

ページ範囲:P.443 - P.445

文献購入ページに移動
遺伝子病とは
 細胞の核に存在する染色体は,多数の遺伝子とそれを結合する塩基配列で構成されている.なんらかの原因で遺伝子の塩基配列に変化が生じ,遺伝子の正常な働きが失われることを突然変異という.そして,この変化した遺伝子(突然変異遺伝子という)を受け継いだために生じる疾患を遺伝子病という.
 1つの遺伝子は多数(数百〜数百万)の塩基で構成されているが,突然変異はただ1個の塩基の変異から多数の塩基配列の異常までさまざまである.これらの異常には置換,欠失,重複,組み換え,挿入など種々のタイプがある(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?