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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻7号

1994年06月発行

文献概要

明日の検査技師に望む

仕事が楽しいですか?

著者: 福島範子12

所属機関: 1同愛記念病院研究検査科 2日本細胞病理ラボラトリー

ページ範囲:P.480 - P.480

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臨床検査技師の皆さん,今年の4月に就職した方,すでに1年,2年の経験を積まれた方,仕事はどうですか?楽しいですか?
 私はあと半年ほどで70歳の大台に乗ります.40数年を病院病理医として過ごしてきて,すでに定年も過ぎましたが,いまだに楽しく顕微鏡を視る仕事をしています.この間,職場は3か所経験しました.最初の職場はもちろん20歳代で,私も若く,右も左もわからなく,夢中でたちまち5〜6年が過ぎてしまいましたが,顧みても最初から現在に至るまで,仕事が楽しくなかったことはありません.ご他聞に漏れず,第二の職場で責任者となってからは,かなり長い間,独り病理医のときが続きました.したがって,めちゃくちゃに忙しかったのですが,それでも別に寂しいとか,苦しいとか思わないできました.今さらのようにどうしてかなあ?と考えますが,その大きな理由の1つは,働く仲間の技師さんに恵まれたことです.私も今よりはずっとずっと若かったけれども,技師さんたちも全員が独身者というように若く,ちょうど,今の貴方(女)たちのようでした.そうして病院も創設(実は再開)されて数年というように若かったのです.検査室もまだ混沌として,態を成していませんでした.毎日毎日が問題の山積です.それこそ,闇夜の中を手探りで進むようなものでした.それだけに皆で頭をひねり,解決しなければならない事柄が,検査についても,科の運営についても山のようにありました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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