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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻7号

1994年06月発行

文献概要

技術講座 一般

ヘモグロビン尿とミオグロビン尿の測定と鑑別

著者: 竹立精司1 入江章子2

所属機関: 1国立大阪南病院附属臨床検査技師学校 2国立大阪南病院臨床検査科

ページ範囲:P.507 - P.511

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サマリー
 ヘモグロビン(Hb)は赤血球中に含まれる蛋白であり,ミオグロビン(Mb)は筋肉組織に含まれる蛋白である.両者ともヘム鉄を有し,生体内では酸素を脱着することによって酸素の運般,貯蔵に携わっている.いずれも赤色を呈し,ペルオキシダーゼ様の酵素活性を持つ.すなわち,Mbが尿中に排泄されたときもHbと同様の外観を示し,潜血反応も陽性となる.しかしHbとMbとでは生体内分布が異なるため,排泄された赤色の潜血陽性蛋白がHbであるのかMbであるのかを鑑別することは非常に重要な臨床的意義1)を持つ.本稿では臨床的意義も含めてHb,Mbの測定法,両者の鑑別方法について一般検査室で実施することを前提として述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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