文献詳細
文献概要
トピックス
血小板プロテアソーム
著者: 左近賢人1 湯川真生2 上林純一1
所属機関: 1大阪大学医学部第二外科 2
ページ範囲:P.541 - P.542
文献購入ページに移動プロテアソームはすべての細胞に存在し,同一分子内に複数個以上の触媒活性(キモトリプシン様,トリプシン様,ペプチジルグルタミルペプチド水解活性)を持つ多機能プロテアーゼである.その名前の由来は核蛋白質複合体の19S環状型粒子(prosome)とこのプロテアーゼ(proteinase)複合体が同一のものであることが判明したことによる.プロテアソーム(分子量75万)は環状に配列した6個のサブユニット(分子量:約2〜3万前後)の4重構造(cylinder shape)を持つ.最近,さらに高分子量のプロテアソームが同定され,ユビキチン化蛋白をATP依存性に分解することが明らかになった.前者のプロテアソームは沈降計数が20Sであることから20Sプロテアソームと呼ばれ,後者は26Sプロテアソームと呼ばれる.26Sプロテアソームは20Sプロテアソームと分子量3.5〜10万の制御蛋白群(10数個存在する)より成る.
掲載誌情報