文献詳細
文献概要
検査法の基礎
パパニコロウ染色
著者: 山岸紀美江1
所属機関: 1国立がんセンター研究所病理部
ページ範囲:P.565 - P.570
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パパニコロウ染色が発表されてから50年が過ぎた.この染色は現在では世界中で使われている.組織標本におけるヘマトキシリン・エオジン染色,血液標本におけるギムザ染色などとともに細胞診標本における基本的染色法である.パパニコロウ染色では,核をヘマトキシリンで,細胞質をオレンジG,エオジンY,ライトグリーンSF黄の色素で染め分ける.これらの色素が適正に染色されるためには,アルコールによって細胞を湿固定しなくてはならない.湿固定の厳守されない場合,染色結果はまったく異なるものとなる.
パパニコロウ染色が発表されてから50年が過ぎた.この染色は現在では世界中で使われている.組織標本におけるヘマトキシリン・エオジン染色,血液標本におけるギムザ染色などとともに細胞診標本における基本的染色法である.パパニコロウ染色では,核をヘマトキシリンで,細胞質をオレンジG,エオジンY,ライトグリーンSF黄の色素で染め分ける.これらの色素が適正に染色されるためには,アルコールによって細胞を湿固定しなくてはならない.湿固定の厳守されない場合,染色結果はまったく異なるものとなる.
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