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文献概要
明日の検査技師に望む
Instrumentationから見た臨床検査
著者: 保田和雄1
所属機関: 1(株)日立製作所計測器事業部
ページ範囲:P.672 - P.672
文献購入ページに移動 国際臨床化学連合(IFCC)に関係する学会で,日本人の特別講演,座長などが少ないと筆者は常々思っている.一方,日常の検査,特に生化学検査をみると,分析データの報告の迅速性,分析の精度管理など(QS)は諸外国を遠く引き放しているといえよう.故北村元仕先生(虎の門病院)が強く主張された“個人の検査データの変動をみる”という精密さの高い分析は,日本では常識になり始めているが,海外では有名な病院でしか注目されておらず,いまだ道遠しの感じがする.
高知医大に始まる検査室の自動化も日本が先端を切り,今ではautomationを通り越してcybernationの領域にまで進んできた.“laboratory automationcomes from Japan to the world”という言葉は広く世界の認めるところになっている.現在,世界の主流を占める自動分析装置の概念は斉藤正行先生(当時,東大分院)が唱えられた“one cup one reagent”が基礎になったものである.
高知医大に始まる検査室の自動化も日本が先端を切り,今ではautomationを通り越してcybernationの領域にまで進んできた.“laboratory automationcomes from Japan to the world”という言葉は広く世界の認めるところになっている.現在,世界の主流を占める自動分析装置の概念は斉藤正行先生(当時,東大分院)が唱えられた“one cup one reagent”が基礎になったものである.
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