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検査法の基礎
検出菌の臨床的意義—気道由来検体
著者: 高橋洋1 渡辺彰1
所属機関: 1東北大学加齢医学研究所内科
ページ範囲:P.673 - P.678
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喀出痰を中心とする気道由来検体には,起炎菌と上気道常在菌が混在しており,また下気道感染症の起炎菌の多くはある程度まで上気道常在性を有している.したがって,これらの検体から検出される菌の起炎性を判定することは時として困難である.起炎菌判定の精度を上げていくためには,①良質な検体の採取,②定量的な評価,③塗抹標本からの情報収集,④臨床情報の活用,の4点が特に重要と考えられる.
喀出痰を中心とする気道由来検体には,起炎菌と上気道常在菌が混在しており,また下気道感染症の起炎菌の多くはある程度まで上気道常在性を有している.したがって,これらの検体から検出される菌の起炎性を判定することは時として困難である.起炎菌判定の精度を上げていくためには,①良質な検体の採取,②定量的な評価,③塗抹標本からの情報収集,④臨床情報の活用,の4点が特に重要と考えられる.
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