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文献詳細

雑誌文献

検査と技術22巻9号

1994年08月発行

文献概要

技術講座 血液

末梢血からの白血病診断

著者: 稲垣恵章1 浅井正樹1

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.687 - P.694

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サマリー
 末梢血検査から白血病を見つけることは,白血病の早期発見と早期治療に大変重要である.特に小児の急性リンパ芽球性白血病(acute lymphoblastic leukemia;ALL)では,初診時の白血球数(多いと不良)と年齢(高齢は不良)が重要な予後因子といわれている1).急性白血病の再発症例では,白血球数が1日で倍近く増加する例もあり.急性白血病が疑われたら至急臨床側に連絡を取り,診断が確定しだい1日でも早い治療が行われることが必要である,ここでは末梢血データからの白血病の早期発見と鑑別を中心に,末梢血から得られるスクリーニング情報,①血球計数値数,血球の粒度分布,散布図,②末梢血液像と末梢血からできる鑑別診断検査としての細胞化学染色,③細胞表面マーカー検査についての注意点と,各データから白血病の予測診断(検査室診断)の可能性について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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